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今月のトピックス
ゴルフ練習場の鉄柱倒壊について

 2019年9月9日、関東地方を直撃した台風15号で、千葉県市原市の「市原ゴルフガーデン」(62打席、160㍎)の高さ30〜40bの鉄塔13本が倒壊。さらに神奈川県横浜市港南区の「港南ゴルフセンター」(29打席、130㍎)は敷地内に倒壊しました。また10月12日の19号では、神奈川県横浜市旭区の「善部ゴルフ」(50打席、200㍎)の高さ30bの鉄塔10本が倒壊しました。善部ゴルフは内側に倒れたため、周辺被害はなかったものの、市原のケースでは、近隣の27世帯と駐車場の車数台を直撃、家屋が損壊し女性がケガを負った。この事故により、他の練習場の周囲にある住民に不安が広がっています。
 こうした惨事を防止するため、原因と対策を考察し報告します。
 併せてこの事故により、他の練習場の周囲にある住民に不安が広がっています。無理からぬ事ですが、練習場の鉄塔の安全性と管理体制の徹底、風評被害の払拭に努めたいと思います。

1.今回の事例
 「市原ゴルフガーデン」は1972年の建設で、鉄塔は10bスパンの旧来型トラス構造、ネットは側面が降ろすことができない固定式で張られたまま、天井ネットは降ろしていた。しかし倒壊時(午前3時40分)の風速は41.7bと記録されており、コンクリートの基礎から横倒しになっている。
「善部ゴルフ」も1971年の創業で、コンクリートの基礎構造の上に立つ「旧来型構造の2本柱」でほぼ同様。どちらも固定式ネットで面として約100bにわたり倒れている。
 「港南ゴルフセンター」は1973年開場で、旧来型だが4本柱で前2件より強度はあるが、やはり固定式ネットタイプ。経営者は老朽化したので改築を計画していた矢先だった。
 今回の倒壊原因は「旧来型固定式ネット構造の限界を超えた強風」としか言いようがない。練習場はこの鉄塔でできうる管理はしたものの、強度面で無理があった。
2.鉄塔の強度と管理
 近年の練習場防球ネット柱は、最高高60bと高く、充分な強度をもって建設されている。地震で倒壊するようなことはほとんどない。風も一般的には、単体では風速60bでも大丈夫(建築基準法)だが、そこにネットを張った場合、設計風速は25bになる。自動制御が付いている場合は20b(管理風速)を超える風速を感知すると、自動的に徐々にネットが降りるようになっている。各社共通。
 また万一の倒壊時も内側に倒れるケースがほとんどで、市原のように外側に倒れるケースはまれである。
 どのような柱の構造も、工作物としての必要な申請がなされ建築されているため、一般的な強度は保持しているものの、その強度には差がある。
 地中深く、支持層まで基礎杭を埋め込む基礎構造の「鋼管ポール」が最も強度がある。1本1本が独立しており、風通しがよく、今回のように面として倒れることがない。
 次いで同様工法の「トラス式」だが、ネットを垂らすガイドレールが上部で横につなげてあるケースが多く、より早めのネット降下が必要。
 今回の倒壊例がそうだが、1980年代以前は前述の工法ではなく、鉄塔の下部を広げ、基礎コンクリートに柱をボルトで固定する旧来型工法が主流だった。このケースも後半はネット降下が可能になったが、それ以前は固定式で、さらにそれ以前は金網ネットのケースもあった。固定式の場合、当然強度は低い。
 こうした施設は、法律的にはクリアしていても、ネット降下を可能にするよう改造するか、線径の細い軽量ネットに張り替えるといった対応が求められる。
 改めて倒壊事例からみる留意点は、
@気象情報を入念にチェック、過信せず事前に対処。
A管理風速を遵守し、ネット自動降下装置を切断しない。手動装置の場合は風速20bでネットを降ろす。管理風速は鋼管ポール20b、トラス18b、旧来型15b。
B旧来型の基礎構造や固定式ネット採用の施設は、基礎ボルトの点検を強化、軽量ネットを採用、ネット降下が可能になるよう改造。それでも強度的に劣るので、早急に近代的工法の鉄塔に切り替えることを勧める。
C「誘導雷」対策での電源を落とす際は、ネット降下後にする。
D平常時、常にウインチの稼動状態、ワイヤーの劣化、サビの状態をチェックする。
E台風後は鉄柱周りの点検、ネットのほつれや切れが無いかをチェック。
Fボール飛び出しなどで、事後本体にかさ上げするケースもあるが、強度的に無理があリ、本体の建て替えか、外側に防止鉄塔を配置する。
G地形的に強風、ダウンバーストなどが懸念される場合は、防球ネット柱の構造体、スパン間隔、ネット線径、基礎を強化。
H防球ネット柱施工は、実績ある練習場専門施工会社にまかせる。
I万一の場合に備え、鉄塔保険の加入、「防災マニュアル」の整備、訓練を実施する。(鉄塔保険は引き受け会社が敬遠する場合も多いので、研究会で紹介します。防災マニュアルは研究会で無償配布中。

 また管理を十分にしていても、万一こうした事態になった際は、たとえ自然災害と認定されても、真っ先に被害宅に何らかのお見舞いをし誠意を示す、双方の保険適用範囲の確認、場合によっては補償交渉、限度の説明を双方が納得するまできちんとすること、鉄塔撤去のスケジュール、方法を工事会社と合同で説明することが大切。その際、道路、電線等も巻き込んでおり、行政、電力会社とも充分打合せし、協力を仰ぐことが肝心になる。なにより、一日も早い復旧を目指す。
 「練習場は危険」という風評被害を防ぐには、自施設の適正管理の現況を近隣に告知、併せて住宅地にある希少空間として、地震時の緊急避難所の役割、AED設置による応急処置可能な施設など、練習場が傍にあることによる安心感を逆アピールしていきたい。




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2018年「全国ゴルフ練習場の経営調査結果」データを公開しています。2018.6/26更新(各種データと分析をクリックしてください)

◎2017年度(2017.4〜2018.3)「全国ゴルフ練習場の施設数と利用状況」を公開しています。2019.1.21更新(各種データと分析をクリックしてください)

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